キャンプで使う、刃物の手入れ

僕がキャンプで使っている刃物の手入れ。いろいろ記録してみます。

新たな鉈

◎完了 v(@∀@)vィェ~ィ

今まで研いでいた鉈は、一応よしとしました。完了ではないですが…

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この鉈は今後使いながら、よりよくしていきたいと思います。

 

◎新たな鉈

さて、次なる鉈なのですが、さびだらけで使われていなかった鉈をいただきました。

ホントに全部さびだらけ。

最初に、グラインダーでさびを落とす作業から行いました。

その後刃先を研いで、夏のキャンプで使ってみました。

 

しかし切れ味は今一つでした。すぐに切れなくなりました。

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この鉈の特徴は、平が黒く、切刃がハマグリ刃になっていました。

 

 

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ハマグリ刃」とは、貝の蛤のように、切刃の部分が丸みを帯びて刃先になっているものです。

 

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前に研いでいた鉈は、切刃が平らになっています。これを「直刃(すぐば)」というようです。

特徴としては、ハマグリ刃は直刃よりも刃先の角度が鈍いので、切れ味は落ちますが、刃先は長持ちし、刃こぼれなどのリスクは下がります。

直刃でも、角度によって切れ味や刃こぼれなどの要素が変化してきます。

 

 

ということで、この新たな鉈をどのように研ぐか?

どんな使い方が多いのかなと考えてみると、何でも切っちゃうというか、特にこれが多いとかないのかな。

 

山中野営場の整備では、山ブドウやサルナシなど、つる性の木を伐ります。つる性の木は針葉樹や紅葉時の大木も放置しておくとダメージを受けます。

つるが生い茂ると、冬に雪が積もり、その重みで、木が折れてしまったりします。

なので、キャンプ場を見回りするときは、必ず鉈を持って、気が付いた蔓は切るようにしています。キャンプ場は広いので、木っても切っても、蔓はなくなりません。

 

ボーイ隊などのキャンプの時は、直径10センチくらいの丸太、枝を払う作業、薪を作る作業などなどでしょうか。

 

やはり、どっちがどうだか使ってみないとわからないので、そのままハマグリ刃で切れるなという状態にしていこうと思います。

 

あと1点、柄の部分が少しガタつくので、次回山中野営場で、修理してみたいと思います。

 

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現状このような状態です。

 

 

 

 

鉈の各部名称と現状報告

このブログを始めて1年になろうとしています。

初めて鉈を使ってからもう、30年以上たつのに、

知らないことが多いなと感じた1年でした。

 

いろいろ試行錯誤しながら鉈を研いだ1年だったのですが、

ようやく、刃こぼれしない鉈にしあがてきました。 σ(^○^)

 

今年になってから、どんな研ぎ方になってきたのかお話しします。

その前に、鉈の各部分の名称がよくわからなかったので調べてみました。

この名称に従ってお伝えします。

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色々名前がついてますね。

 

◎今年になってからの鉈の研ぎ方

まずは、今年1月の鉈の状態を見てください。

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刃先が、「長」という漢字の上あたりがへこんでいますね。

鉈全体の刃先が弓なりにへこんでいる状態でした。

刃こぼれの部分が多かったこともあり、中心部を一生懸命研いでいた結果ですね。

 

そこで、以下の2点を行いました。

 

①刃先を水平にする

鉈の先端の方とあごの方が高くなっていたので、その部分を多く研ぐことにしました。

荒砥で研ぎました。

 

②刃こぼれしない、角度の維持

今年の夏のキャンプでは、結構使いました。

刃こぼれすることなく、切れ味の持ちもよかったので今研いでいる角度を続けてよいという判断です。

 

当初の刃の角度は、地金の面にぴったりとつけて研いでいたわけです。

結果として、切刃自体の角度が小さくなり、薄い刃金が長くなって、刃こぼれしやすいものとなりました。

 

ということで、はじめに、地金の面からより角度をつけて刃金を研ぎます。この刃金の角度を維持して、刃先の水平を目指しています。

 

刃こぼれさせないために、さらに角度をつけて刃先を研ぎます。

これで角度は地金部分、刃金部分、刃先部分の3段階となります。

この状態を維持していきたいと思っています。

以下現状です。

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だいぶ平らになってきています。

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へこんでいた部分の刃金の角度がまだ他とは違う部分があります。

 

この刃金の角度も整えながら、刃先が水平になれば、一応完成かな。

 

鉈手入れ 1月31日 お餅つき

今日は台東第3団のお餅つきでした。

毎年鉈を持参するのですが、今年は威力を発揮しました。

杵が3本あったのですが、2本のつく先端の部分の一部が崩れていて、

お餅をついていると、その木くずが餅の中にこぼれてしまい、

困った状況になりました。

 

急きょ、木の崩れている部分を削ることにしました。

ナイフを持って行かなかったので、鉈でそぎ落とし、

仕上げは、鉈でナイフのように削り仕上げました。

 

刃が薄く、シャープになっているので、ナイフのような切れ味で、

切断面もきれいに仕上がりました。

 

今回はもちろん刃こぼれもなく、この鉈の使い道が、

はっきりしてきたように思います。

 

終わってから、久しぶりにしっかりと研ぎました。

もう、刃のこぼれた部分はわからないくらいになりました。

 

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今後は、使いながら、研いでいき、刃先を水平にしていく作業となります。

だいぶ中央部分が、凹状態になっています。

刃の角度は、今の状態を保つようにします。

試し切り成功!!

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どうですか、結構つた類を切ってきましたが、新たな刃こぼれはないです。

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いやーよかったです。

長年使っていましたが、刃先の角度の違いがこんなに出るとは…。

自己流で何ともお恥ずかしい限りです。

ここ数ヶ月集中して鉈を研いできて、きずきがありました。一歩前進したのかな。

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佐久間場長とも鉈について話ができ、研ぐときのアドバイスもいただきました。

この刃先の角度を維持しつつ、刃こぼれを修正していこうと思います。

鉈手入れ 進捗 11月20日

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刃先の角度を変えて研ぎなおしています。

ちょっと忙しくて、毎日は研げなかったんですが、

結構修復できました。

 

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残るは、この2カ所だけです。

どうしても両端よりも真ん中の部分が研げてしまいます。

 

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明日山中野営場へ行くので、

持って行って切り試しをしてきます。

 

 

 

鉈手入れ 大失敗でした 

今までの研ぎ方が、全く間違っていたといってもいいです。

この悲惨な状況が物語っています。

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見事な刃こぼれ状態です。

直径7-8センチの足場用の丸太を切り出して、

20回も振り下ろしていないのでは?

ガーンとなりました。

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想像以上に、刃先は薄くなっていて、

とても鉈としての機能を果たせる状態ではなくなっていたわけです。

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これではっきりしたことがあります。

片刃の鉈の研ぎ方として、片刃を砥石とピタッとくっつけて研いでいると、

刃先が薄くなってしまうということです。

長年そうして研いでいたので、知らず知らずに、

刃先が薄い鉈に仕上がってしまいました。

ということで、今後は、片刃の鉈を研ぐときも、

刃先の角度を考えて、角度をつけて研がないといけないということです。

結構落ち込みましたが、気を取り直してまた研いでいきます。

勉強になりました。

鉈手入れ 進捗 11月5日

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新しくカメラを買いました。 (*^-゚)vィェィ♪

写真が格段にきれいです。

とはいっても、全くの素人なので、どんなものなのか?

 

f:id:t3yoichi:20151106004203j:plain先端の部分の角度の違う部分の面積は、着実に狭くなっています。

 

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真ん中部分は、欠けてる部分が2つになりました。

 

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以前にも書きましたが、昨年の12月第1週の週末。

山中野営場での作業中に、

大きく鉈の刃を欠いたわけですが、

今年の12月の山中野営場までに完全復活を目指しています。

 

しかし、ちょっとまずいことに、今週末に日向野営場に行くことになり、その作業の一環で、古い丸太を処分することになり、

鉈を使う作業が発生しました。

 

以前より、刃先の角度がシャープになっているので、

またこぼれてしまうかも・・・

ということで、次回のお目見えでは、また、振出しか?

 

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ほぼ毎日研いるんですが、どれくらい研いでいるかというと、

 

まず、以前紹介した砥石を、研ぐ前に水の中に2-3分つけておきます。

 

最初は、大きい方の荒砥で、3区画に分けた1区画を30回研いで水をかけ、さらに30回。これを3区画します。

そして、砥石の前後をひっくり返して、同じく研ぎます。

 

次に、幅の狭い仕上げ砥は、4区画に分けて、1区画を50回。これを4区画します。さらに砥石の前後をひっくり返して同様に4区画を研ぎます。